ヨン様ジーンズ!?

いつもどおりにフロアでウロチョロしていると、女の子スタッフ、ハラちゃんがおいらのところへ来ます。


ハラちゃん「やまちゃ〜ん、あちらのお客様のジーンズ選んであげてくれない?」


おいら「OK〜まかせとけぃ」


お客というのは、おばちゃんとおじちゃん。おじちゃんのほうは、ちょっとデップリとしています。


おいら「今日はどんな感じでお探しですか?」


おじさん「・・・・・ウーン」


おじさん「ペ・ヨンジュンが穿いてるやつってどれ???」


おいら「・・・・・ってーと・・・・・」


おじさん「ほら、よく穿いてるじゃん。ストレートで、ゆったりめのやつ」


おいら(んーなんわかるわけゃねーだろ!ヨン様効果ってのは、おっさんにも影響するもんなのか)


おいら「ゆったりめでしたら、エドウィンの503z辺りがいいと思いますよ。色はどんな感じがよろしいでしょうか?」


おじさん「そーそー、こういうのだよ。おにいちゃん、わかってるじゃないの」


おいら(なんだ、コレでいいのか。ちょっと拍子抜け)


っとまぁ、こんな感じで接客は続き、結局はスタンダードジーンズを買っていってくれたあのお客。今日もどこかで冬ソナの再放送でも見ているんでしょうか。


話はそれますが、今日は、店の売り上げがキリが良くない数字で閉店したんです。あと2万円でキリが良かったのに…。と、バイトのおいらには何ら関係のない話。売り上げ金額のキリの悪さなんてのは、ハッキリ言ってどーでもいいんすよ。バイト代さえ貰えれば。


しかし、そのことで一人ヤキヤキしている人物が一人。店長です。


店長「やまちゃぁーん」


おいら「はーい」


店長「ちょっとさぁー、今日の金額、キリ悪いんだよねー。あと2万円で売り上げ○○まで取れるからさー」


おいら「・・・・・」


店長「なんか買ってってちょ」


おいら「はぁー?マジっすかぁ」


閉店間際、レジ締め直前に頼んでくるんですよ。直訳すると、あと2〜3分で1万円以上の気に入った商品を選んで、購入しろよってことになるんですが、こういうことは早めに言ってほしいっすな。商品整理もまだろくにできていない店内で、すぐになんて気に入った商品は選べません。


とは言いましても、約一名、どうでもいいキリの良さで悩まれておられる人がいるので、ここはひとつ、ちょっと気になっていたアディダスのジャージでも買ってやりますかぃ。と・・・・・考えてみれば久々のトップス購入になりました。


それにしても、アディダスの商品はスポーツブランドの王様だけあって、質感がいいっす。なんだかんだ、買ってよかったかも。